【中級者向け・英語で英語を理解】English Grammar in Useのレビュー【特徴・使い方解説】

みなさんはEnglish Grammar in Useという本をご存じでしょうか。

きっと書店に平積みされていたり、YouTubeで紹介されていたりしてみたことはある、という方はいらっしゃるでしょう。

私は、オンライン英会話や会社で英語でメールのやりとりをしている時に、「英語のニュアンスがわからない」という悩みがあり、改めてニュアンスを学ぶために使い始めました。

さすが、英語教室で使われているということもあり、効果は抜群

今でも、文法で「あれ?これってどういう感じだっけ?」という時に辞書がわりに活用します。


ちなみに、私は下記の点でメリットを感じることができました。

  • 英語を英語でかつ、ネイティブの感覚で学ぶことができる。
  • 日本のテキストよりニュアンスがわかりやすい。
  • 英文の例文がそのまま利用できるくらい自然。


ただ、下記の点で敬遠されているのも事実。

  • ある程度の英語力がある人じゃなければ解説を読み進めることすらできない。(TOEIC550点以上くらいは欲しい)
  • ボリュームがすごい。(物理的にも、問題数的にも)
  • 練習問題の解説が巻末にあり、据えつけ。


今回はそんな使い所が難しい、English Grammar in Useについて解説していきます。

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English Grammar in Useをおすすめする理由

まず初めに、English Grammar in Useの概要を紹介いたします。

概要:
世界的ベストセラーGrammar in Useのイギリス英語版。Grammar in Useシリーズは、1985年に出版されたEnglish Grammar in Use(イギリス英語中級編)からはじまり、コミュニケーションに「使える」実用英文法書として、今なお世界中の英語学習者から絶大な支持を得ている。

特徴:
・そのまま会話に使える自然な例文が満載
・1ユニット完結の使いやすい見開き2ページ構成で、どのユニットからでも学習可能
・左ページには文法をポイントで分かりやすく説明、右ページには会話にそのまま使える例題の練習問題を多数収録
・カラーのイラストで理解度アップ
・巻末の「診断テスト」で自分の弱点を把握し計画的な学習が可能
・クラス用、自学自習用どちらにも最適

引用:Cambridge University Press

実物はこんな感じ。左ページに解説と、右ページに演習問題があります。

左に解説、右に問題演習

紹介にある通り、オーストラリアに留学経験のある同僚は、英語学校での文法の授業で使われていたと言っていました。

そして、最初に私たちを悩ませる、その種類の多さ

イギリス英語版とアメリカ英語版があり、さらにイギリス英語版では初級・中級・上級の3種類アメリカ英語版では初級と中級の2種類が発売されています。

日本語版もありますが、少々趣旨がズレてきますので、ここは英語の2つのバージョンのみでお話しさせていただきますね。


一番有名なのは、イギリス英語版の中級。

私が使っていたのもこの一番有名なものです。

ただ、私は実際にはアメリカ英語寄りの語彙と発音ですが、イギリス英語版で全く問題はなし

文法書なので、どちらを選んでもそこまで大きな違いはありません

そのほかの種類としては、e-book版とCD付き版、全く音声素材がついてこないバージョンです。

私は誤って音声素材がないパターンを買ってしまいましたが、色々な効率を考えるとe-book版を購入すればよかったと激しく後悔してます。

それは後述しますが、率直に言うと、どこでも持ち歩ける重量じゃないんですよね笑


ひとまず、早速ではありますが、良い点をあげていきます。

英語を英語で、かつネイティブの感覚で学ぶことができる。

この本はすべてのページが英語で書かれています。

そのため、日本語の訳を介さず、英語でかつ英語のニュアンスで英文法を学ぶことができます


一番最初にこの点が役に立ったのは、英文法事項を英語名で学ぶことができた点です。

オンライン英会話で文法を修正して欲しいという要望を出すと、「この部分では過去完了を使うといいかも!」とか「複数形にする必要はないですよ」とか言われるのですが、「過去完了(Past perfect)」とか「複数形(the plural (form))」という単語がわかると、修正に対応ができるようになります。


次に効果が現れたのが、やはり細かいニュアンスまで学ぶことができる点です。

残念ながら、英語にしかない概念、日本語にしかない概念というものが存在し、それを別の言語で説明するのには限界があります

非常に「なるほど!」と思ったのは時制に多いのですが、例えばhave been doingとhave doneの違いが納得感がありました。

I have been doing とI have doneの違い

(日本語で書き込みをしてしまっていますが・・・笑 わかりやすいですよね!)

日本のテキストよりニュアンスがわかりやすい。

先ほどのお話しに関連しますが、日本語にはないニュアンスを英語で丁寧に解説してくれています。

また、同時に他の文法書とは異なり、有名な文法事項だけでなく、「haveとhave gotの違い」や「be used toとget use toの違い」なども1ユニットとして扱われます。

さらには、日本人にはあまり馴染みのない「the」の使いかたが6ユニットに渡って解説されていたり、前置詞についても16ユニットを使い詳細に解説されています。

前置詞だけでもたくさん!

これだけでも英語のニュアンスは完全に理解できそうですよね。


さらに、この点は日本語のテキストでもありますが、イラストが多過ぎず、少な過ぎずの量で非常にわかりやすい。

よく、英語を学ぶ時はイメージをしながら学ぶべき、というお話しがあると思います。

「りんご」の名前を呼ぶ時は、りんごの形を思い浮かべる、というあれです。

これらのイラストと、英語での詳細なニュアンス説明のおかげで、伝えたいニュアンスと英語が合致してきます

いわゆる英語脳のできあがりです。

英文の例文がそのまま利用できるくらい自然。

これはCambridge University Pressでの紹介文にもあるとおり。

使いやすい自然な英文で、非常に感覚的なお話しになってしまいますが、例文の登場人物の動きがわかりやすいんですよね。

そして、例文も1文だけではなく、その意味を補足する文章(もちろん英語)もあり、言い換えにも対応しています。

これを1冊やり終える頃には、文法の習得だけでなく、ニュアンスの近い言葉に言い換えもできるようになるでしょう。

実際に使ってみたEnglish Grammar in Useの悪い点

ただ、そんな優秀な本書もやはり難点はあります。

私が実際に使っていたときに思ったのは下記の点でした。

  • ある程度の英語力がある人じゃなければ解説を読み進めることすらできない。
  • ボリュームがすごい。(物理的にも、問題数的にも)
  • 練習問題の解説が巻末にあり、据えつけ。

これらはレビューにも書かれており、挫折しやすい原因にも挙げられています。

ある程度の英語力がある人じゃなければ解説を読み進めることすらできない。

当たり前ですが、英語で書かれているものなので、ある程度基礎的な英語力がある方向けの教材です。


私がお勧めしている青い本は、TOEICで言えば550点以上の方が対象になります。

そのレベルに達していない方については、まずは別の本で文法を学習し、基礎的な単語を覚えるなどの基礎を固める学習をしてください


さらに、普段馴染みのない英単語や表現が掲載されているため、上記の点数に達している人でも、理解するのに苦戦するでしょう。

そもそも英文しか書かれていない本を読むことすら馴染みがない人が多いと思いますが、慣れるしかないと思います。笑

ボリュームがすごい。(物理的にも、問題数的にも)

この本のおすすめな点でも紹介しましたが、この本の売りは「丁寧な解説」。

その丁寧さはページ数にも現れており、380ページあります。

比べてわかる厚さ

確かに「一億人の英文法」や「Forest」などで学習した方々にとっては、そんなに大きいサイズではないと感じるかもしれません。

ただ、この本はA4サイズで、しかも、紙質もコート紙というツルツルで光沢のある紙を使っており、非常に重い

1kgくらいありました。


隙間時間に勉強をしたい人が多いと思いますが、全く適していません。


また、問題数もかなり多く、右側の解説もA4サイズで文字がぎっしりになるくらいの問題数(+文字数)。
正直初めて数日はげんなりして取り組んでいましたね。


時間のない方や文法事項をさらっと復習したい方には全くおすすめしません


ただ、先ほどもご紹介したように、e-book版もありますので、iPadなどをお持ちの方はそちらで学習することも可能です。

練習問題の解説が巻末にあり、据えつけ。

そう。この問題数なのにもかかわらず、解答が巻末にあるのです
しかも、取り外せないタイプ。

とても答え合わせがしにくく、正直これだけでも投げ出したくなります。


ただ、これについては、基本的にはノートで学習をしていたので、多少は不便さは軽減されました。

直接書き込んで勉強をするタイプの方は要注意です。


3つのデメリットを紹介しましたが、それを補ってあまりある効果がみられる教材なので、ぜひ中級者以上で、英語の表現に伸び悩みを感じている方は使ってみることをお勧めいたします。

【王道ですが、やはりこの学習方法】English Grammar in Useの活用法

さて、English Grammar in Useの良い点悪い点を両方お伝えしたところで、具体的な活用方法についてお話しさせていただきます。

ちょこちょこ画像でお伝えしておりましたが、English Grammar in Useはこんな感じです。

  • 見開き2ページで1ユニット。左に解説があり、右にエクササイズ(演習問題)。
  • ユニットごとに文法項目が分かれていて、Unit1〜Unit145まであります。
  • 最後に総仕上げの問題集
  • 文法対応Unitチェック
  • 解答は巻末

まずはざっくり最初から最後まで把握

まずは左のページの文法解説で内容を理解します。

最初はわからない単語があっても、そこまで真剣に調べなくても大丈夫です。

膨大な量があるので、細部にこだわっていると進みません。


とりあえず、まずは文法事項を理解することを優先してください。

そして、右の演習を解き、答え合わせ。


基本的には、周回するので解答は書き込まないようにして欲しいのですが、文法事項についてわかった点や、どうしてもわからなかった内容は書き込んでください

これらの書き込みが、後ほど周回した時の理解の助けになってきます。


また、使えそうな表現は何度か音読しておきましょう。


1周目が終わったら、最後の「Study guide」を解いてみて、間違った項目を確認してみてください。

これで1周目は終了です。

 
Saya
ちなみに私は1周するのに2ヶ月かかりました笑

基本的には1日1ページやり、土日や気分が乗った時には3ページから5ページ。

さらには、翌日は文法事項と軽く演習問題を頭の中で解答。やはりかかります。

しかし、満足感や達成感は半端なかったです。

繰り返しやる。

2周目は以降は、1周目で理解ができなかった文法事項や、間違いが多かった文法事項を中心に、左ページの解説を読み込んだり、文法事項をネットで調べたりして理解を深めていきます

1周目で音読したものはもちろん、他の例文も暗唱してしまうくらい音読してみましょう。

ちなみに私の場合は、3周目で苦手な文法事項には赤ペンで解答を書き込み、赤シートで隠して問題を解きまくってました(スピード重視でノートを使わない)。

オンライン英会話やそのほかのアウトプットをする機会を作る。

English Grammar in Useは確かに素晴らしい文法書です。

ですが、他の勉強法同様、これだけでは自由自在に英語を話せるようにはなりません


そもそもインプットだけでは飽きます。

そして、「使える知識」にはなりません。


1周目をやり終えた段階もしくは、1周目中でもオンライン英会話を始めて、今やっているUnitの内容に近い文法を使ったテキストなどで演習をやってもらうと良いでしょう。


私の知り合いは、1周目はただ読むだけに留めてスピーディーに終わらせ、2周目でオンラインで先生と一緒に解いて行ったと言っていました。


DMM英会話では、このEnglish Grammar in Useが学習できるよう、テキストとしても採用されています。

これらを利用しても良いでしょう。


ただし、先生も文法のプロではないので、答えられない場面も出てくると思います。

文法事項の理解自体はネットで調べるなりして、先生との会話は実際に使っている時のニュアンスや感覚を教えてもらうだけにしてもらった方が効率的かもしれません。

挫折しても大丈夫。また気が向いた時に始めてもOK

英語学習は割と高い確率で挫折するらしいです。

私も何度も挫折しています。

ですが、何度も復活し、やり直しています


実際、このEnglish Grammar in Useも、2ヶ月で1周しましたが、その間は1週間の間が開いたこともありました。

でもちゃんと最後までやり遂げました。

なんどか挫折していると、自分の傾向がわかってくるので、逆に続けやすくなります笑


自身が続けやすいやり方を模索して、諦めずに頑張りましょう。

まとめ

English Grammar in Useは世界の英語学校で使われるほど、超有名かつ優秀な教材です。

話せるようになった今でも、つまずく度に振り返って使うほど、文法のニュアンス、解説ともに充実しています。

日本語のニュアンスを挟まない、ネイティブな感覚で理解できることが利点ですが、逆に英語の基礎力が足りない人にはそもそも書いてあることが理解ができないなど、利用者を選ぶのも事実。

また、かなりのボリュームがあるため、挫折率が高いテキストです。

しかし、やり終えた時の達成感と、納得感はさすが第一線のテキスト。

自信を持って英語を理解したと言える状態になるでしょう。

さらに使える英語にするために、オンライン英会話などのアウトプットも同時並行でやれば、完璧。

諦めずにやり切りましょう。