日本人が英語を苦手と感じてしまう3つの理由と解決方法

英語学習に取り組んでいるみなさまならば、一度はそう思ったことがあるはず。

そして、日本人だけが思っていることではなく、世界からも「日本人は英語が苦手」と認識されているのです

なぜ、日本人は英語が苦手なのでしょうか。

その理由について解説していきます。

世界的に見た日本人の英語力

実際のところの日本人の英語力について、公表されているデータをもとに世界の基準と比較してみましょう。

英語力に関する国際的な指標といえば、代表的なものに国際教育事業のリーディングカンパニーであるイー・エフ・エデュケーション・ファーストが発表している、「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数」があります。

世界111カ国・地域で約221万人がEFSETを受験した、2022年版の調査結果は下記の通り。

日本のEF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数は80位

(引用:イー・エフ・エデュケーション・ファースト「EF EPI(English Proficiency Index)英語能力指数 第2022版

78位だった昨年からさらにダウン。

かつ、英語能力が「低い」とされた27カ国の中でも下位1/3のグループに属しています

なぜ、そこまで日本人が英語が苦手なのか、難しい理論は色々ありますが、その理由について簡単に述べていきます。

そもそも英語と日本語では仕組みが違う

使っている文字が違う

ご存じのとおり、英語はアルファベット、日本語はひらがな・カタカナ・漢字を使います。


見た目で意味がわかる漢字とは違い、いく通りものアルファベットを組み合わせて意味を形成する英単語。

初めて英単語に出会った中学生の時は、意味と紐づけるのが非常に大変だったと感じた人も多いはず。

この覚えにくさがさらに英語の難しさを助長しているのです。

発音が違う

日本語は母音が5音、子音が13音しかないことが特徴であり、細かいアクセントやイントネーションの違いで言葉の意味を理解します。

一方で、英語は20以上の母音、22種類の子音があるとされています(分類方法によって異なります)。
しかも、文章になると強弱がつけられ、弱化や脱落、リエゾンなどが起こり、さまざまな音の変化をします

発音の法則がわからなければ、聞き取りは非常に困難に感じるでしょう。

しかも、日本人はカタカナがあるせいで、英語の音をカタカナで解釈してしまい、実際の音との大きなギャップが生じてしまいます

このギャップが英語の聞き取りを困難にしているのです。

語順が違う

日本語は動詞が後ろにくる言語であることに対し、英語は動詞が初めの方にくる言語です。

これは自分の意志を先に伝える効果があります。

これは主語をあまり省略しないというところにも出ており、はっきりと主張することが特徴である文化を示しています。

このように、日本語と英語はそもそも言語として違いすぎるため、他国の人に比べ、英語習得のハードルが高いのです。

これはその逆も同じで、英語ネイティブの方が日本語を学ぼうとした場合も非常に多くの時間がかかるということでもあります。

英語学習に対する動機付けの弱さ

日本人が英語を苦手とする2つ目の理由としてよく挙げられるのは、日本人はそもそも英語を学ばなくても十分豊かに暮らしていけるから、と言われています。

わたしの周りには多くのヨーロッパ人がいますが、その多くが自国の言葉のニュースやテレビのコンテンツのほかに、英語のコンテンツが日常的に流れていたと話していました。

また、逆に日本では英語を話せたとしても、大きなメリットになりづらかった環境が長く続きました。そのため、「就職のために英語を学ばなければいけない」という動機付けもない状態だったのです。

しかし、昨今、日本を訪れる外国人観光客は年々増加しており、時としてオーバーツーリズムと呼ばれる現象になるまでになりました。

また、ビジネスにおいても日本国内の少子高齢化による国内需要の減少により、より一層グローバル化が進展し、社員に英語力を求める企業は確実に増えています。

多様な外国人が日本企業でも働き始めており、同僚の半数以上が外国人、という日もそう遠くはないかもしれません。

そもそも会話に関するインプット不足

はじめに、中学と高校の英語の授業について批判するつもりは全くありません。

筆者は中学高校時代、英語がそこそこでき、センター試験では8割の点数を取ることができました。

この基礎があり、英会話の伸びがあったので、方向性としては間違ってはいないと思っています。

また、英語ネイティブの方にも、「日本人は文法と単語はよく知っているよね(嫌味?)」とも言われることがあるので、あながちその実感も間違ってはいないでしょう。

ですが、下地としては最高の中学・高校の英語の勉強でしたが、ことスピーキングとリスニングに関してはインプットが遥かに少なすぎます

しかも、ネイティブから博士級と言われる文法や単語も「うまく使いこなせるレベル」になるまで、使い込んでいないというところに問題があります。

わかりやすい例をお伝えすると、英語と日本語話者の間に生まれた子どもで、どちらかの親から英語で話しかけられても、日本語で返事する、という子どもを見たことはないでしょうか。

英語で言われたことは理解できるものの、幼稚園や外で英語を話す訓練をしていないから、そのような状況になってしまうのです。

今の例のように、異国語を話せるようになるためには、知識を入れるだけでなく、実際に使ってみて自分の持っている知識と使える知識のギャップに気づき、それを細かく何度も訂正していく地道な作業が必要になってきます。

(そもそもアウトプットできるだけのインプットがあることが前提ですが・・・)

この訓練が圧倒的に学校の英語教育で足りていないのです。

解決法


先ほどの日本人が英語を話せない理由を踏まえた上で、英語を話せるようになる解決法を簡単に解説します。詳しくはまた改めて記事にしたいと思います。

明確な目標を持つこと(動機付け)

まずは「あなたが英語学習をする意義」をはっきりすること

こういった「意識高い系」に見える発言は、あまり得意ではない筆者ですが、これだけははっきり必要だと言えます。


先ほども述べたように、日本人は日本にいる限り、日本語だけで十分豊かに暮らしていけます。

この気持ちが、ちょっと忙しい日が続くと「今日は忙しいし」になり、いずれ「まあ、勉強しなくても良いか」というマインドに繋がってしまうのです。


筆者は定期的に海外の方の旅行について行く機会があり、その機会がある度に会話に入れない自分がどうしても嫌だったので、話せるようになりたかった、という動機でした。

また、友人によっては海外の人と付き合いたい!ということをモチベーションにしていた人もいましたし、定期的に英語を話す機会を友人と持ったり映画一本聞き取りができるまではやり続ける、という目標を持っていた友人もいました。


どんな目標でも構いません。

どんな状況でも、英語習慣を断ち切らないような目標を持つ必要があります。

とはいえ、英語は嫌いにならないよう、根は詰めない

英語学習をやめないための工夫は必要です。

しかし一方で、英語学習は一生続きます。


筆者の周りにはネイティブ並みに話すことができたり、海外の人を相手にビジネスや講演をしている人もたくさんいます。

しかし、皆さん口を揃えて言うのは「英語をちゃんと勉強しなきゃ」。

そして、2020年から2年以上にも渡りコロナ禍で海外の人と交流する機会が絶たれると、多くの英語話者に「英単語をほぼ忘れてしまった」、「英語がスムーズに出てこない」というような事象が起きました。

英語は使い続けなければ、忘れてしまいます。

そのため、嫌いにならない程度に長く勉強を続けられるような工夫を自ら編み出していかなければいけません。

完璧主義は捨て、失敗しても良いという気楽さを持つこと

受験英語は減点方式で、合っていることが重要視されます。

これが日本人のメンタル面で大きな枷になっているような気がしています。


先ほども言ったように、英語を話せるようになるためには、アウトプットをしてみて、自分が持っている知識と使える知識のギャップを知り、細かく修正をして行く作業が必要になります。

そのため、失敗を恐れず、相手とコミュニケーションをとる姿勢が必要です。

アウトプットに偏らず、インプットをし続けること

アウトプットは絶対的に必要ではありますが、しかしそれもアウトプットできるインプットがあってこそ

単語や文法の知識はもちろん、海外の人との会話では幅広い知識や教養が必要になります。


例えば日本人の宗教観はその独特さから、よく海外の人との話題に上がるネタの一つです。

また、「この国ではそうだけど、あなたの国ではどうなの?」という話題は、鉄板の繋ぎの会話です。


日本語でも答えられないことは英語でも答えられません。

積極的に幅広い知識もインプットをしていきましょう。

まとめ

日本人の英語の能力は中の下であり、先進国では非常に低い水準にあります。

日本人が英語が苦手な理由はには、言語的な問題や、公的教育の問題のほか、文化的なマインドセットも関係しているようです。

ですが、それを乗り越えて英会話を習得し、世界を渡り歩いている人も決して少なくはありません。

自分に合った学習法や環境を見つけ、継続的な英語学習を身につけることができれば、あなたもその中の一人になることは必ずできます。

まずは事実を認識し、効率的な学習を一緒に模索していきましょう。